住まいの主な工法

戸建て住宅の工法・構造は、大別すると次のよう分かれます。

①木造軸組工法
②木造壁式工法(2×4(ツーバイフォー)工法)
③鉄骨軸組工法(軽量鉄骨造)
④鉄筋コンクリート造

木造軸組工法

古来、日本で採用されてきた伝統的な工法です。
在来工法と呼ばれ、いまでも日本の住宅の8割程度は、この工法で建てられています。
主流になっているのは、日本の気候風土に合っているからでしょう。
木のぬくもりを感じられる住宅です。
木材で土台・柱・梁(はり)などの軸材を組んで骨組みを構成します。
耐震性能は筋かいなどが負担。このため筋かいや壁の量やバランスが耐震を考えるうえで、とても重要になります。

<メリット>
・立地や敷地条件に対して、間取り・外壁材料・屋根形状など、設計の自由度が高い
・開口部が大きく取れ、増改築も容易にできる
・2000年の建築基準法改正で、耐震性能も向上した
・コストも比較的安い

<デメリット>
・構造的な指針が不明確なため、工務店や大工さんの技能の熟練度によっては、仕上がりや耐久性に差が出る(近年は、工場で木材を加工するプレカットが主流になり、現場では技能に左右されにくくなっています)
・接合部の施工がよくないと、将来に不具合が出る心配がある
・柱のない大空間などに対する設計の自由度は低い
・床下や屋根裏の湿気やシロアリ対策が大切になる

木造軸組工法に耐力壁となるパネルを組み合わせたのが木造軸組みパネル工法です。木造軸組工法以上に耐震性能は向上します。

木造壁式工法(2×4(ツーバイフォー)工法)

北米から伝わってきた工法です。材料寸法や釘(くぎ)などが規格化された合理性があります。北米の住宅の9割以上はこの工法です。
2インチ×4インチの部材でフレームを組み、合板などの板材で壁を構成、壁で建物を支える構造(枠組壁工法)になっています。

<メリット>
・在来工法と比べて、1.5から2倍程度の耐震性能がある
・合理的に標準化された工法なので、大工さんの技量に影響されずに、品質が安定した家をつくることができる
・高気密・高断熱にしやすい

<デメリット>
・構造体が壁のため在来工法よりも構造の制約がある
・壁に大きな開口部を設けにくい
・増改築の自由度も在来工法より低い
・在来工法と同様に、シロアリ対策が必要になる

2×4工法から派生した工法として、木質パネル工法があります。
複層・強化した木質パネルで耐力壁を構成する工法です。

鉄骨軸組工法(軽量鉄骨造)

柱や梁(はり)などの構造体を、厚さ6mm以下の鋼材で構成しています。工業製品で大量生産を可能にした工法です。

<メリット>
・工業化することで、品質が安定し、大量に供給ができる
・耐震性も高い

<デメリット>
・規格化されているので、自由なデザインの家づくりができない
・結露がしやすい
・防音性能に劣る面がある

鉄筋コンクリート構造

鉄筋を組み、型枠で囲ってコンクリートを流し込み、柱・梁・壁・床をつくります。コンクリートと鉄の長所を生かした強固な構造です。ラーメン構造と壁式構造を、用途などに応じて使い分けることができます。

<メリット>
・耐久性・耐震性に優れた構造になる
・どんな形でもつくれるので、自由なデザインの住まいができる

<デメリット>
・鉄筋や型枠工事が伴い、価格が高くなる
・現場でコンクリートを施工するため、品質管理が難しく、施工品質にバラツキがある可能性がある
(この問題を解消したのが、プレキャストコンクリート工法)
・コンクリートは熱を通しやすく、ためる量も多いので、夏は暑く冬は寒くなりがち(解決するのには、外断熱工法にする)